繭ほぐし ほぐしほぐして いと長し

羽化し易くする為、両側に切り込みを入れた繭の糸を取ってみた。糸巻きを使わず どの位長いのか手で引っ張りほぐした。始め2、3本位ずつ、所が引けど引けど未だ未だ続く。中々進まないのでそのうち5本〜10本位ずつ。引けどほぐせど続く。

千メートルって車で時速60kmで走っても1分はかかる、結構な距離。それをお蚕様は一本の糸にして身を削りながら繭を作っている。

卵産み 少し休んで、和紙に乗せ

一生懸命卵を産んでくれているお蚕様達、無精卵で孵化する望みはないし 素敵な藍色の和紙に乗せ休んで貰おう、ちょっと遊ぼう!としたら、あらまた〜おしっこ飛ばしちゃった〜。ごめんなさい、大事な卵から引き離して。

でもあなた達があまりにも可愛いから、特別な思い出があり、日本伝統工芸である和紙の上で 思い出の写真を撮りたくて、、、

繭選び 素直な子をか やんちゃな子

最終目標は、桑を植え育てたお蚕様から糸を取り機織りをしてお世話になった大切な人にと自分が身に付ける物を作ること。30年位あれば出来る筈だ!

糸も取りたいけど成虫も見たいと言うわけで4個だけ羽化させる事に。さてどの繭を選ぼう?糸が欲しいなら素直な子がいいと思う との助言、そうか、じゃ3個はそうしてあとひとつは最後まで自分を通したやんちゃな子。この頑張り屋さんの成長も見て見たい。

雄探し 冷凍繭を 解凍し

誘引線を押し出してひたすら雄を待っている姿があまりにも健気で、また蛹となり冬を越せる虫もいるのなら、もしかしたら冷凍した繭も自然解凍すればもう春だと思い、でてこれるかもしれないと解凍した。結果は、蛹はいつまでたっても蛹のまま、春の訪れとなる事はありませんでした。

3日目に 予想もしない 事が起き

羽化したお蚕様には口がなく、食べ物も水も取らず約1〜2週間の寿命。交尾と産卵の時。でも4頭は雌だけだし、、、と卵は産まないと思っていたら 3日目に楕円形のクリーム色の卵を産みだした。そうか  交尾をしなくても卵は産めるんだ〜!

雄を待ち 誘引腺を 伸ばし上げ

雌は お尻の先を伸ばしたり、縮めたりしながら フェロモンという物質を出し 雄を呼びます。力んでる様にだいぶお腹に力を入れて押し出したり縮めたり ずっとその行動を続けているけれど、ごめんなさい お相手となる雄がいないんです。

蛾尿する 説明書には あったけど

お蚕様は交尾の後、蛾尿をするので 注意して下さい。と書いてありました、が、温度、湿度が調整しやすい様に小さい箱に入れていたのを、大きな箱に移すために 羽を持って持ち上げたら、危険を感じたのか羽も体も足も必死にチタパタ。すると、ぴーーーーーーーーーっっ。オレンジ色の蛾尿の量ったら半端ない!